【コンサート覚書き】クラウス・マケラ指揮 オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
@サントリーホール
クラウス・マケラ指揮 オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
シベリウス 交響曲第2番、第5番
昨夜は初マケラでサントリーホールへ。
話題の20代指揮者を良く良く観察する。
細身で長身のしなやかな体で前に迫り出しながら非常に良く動く。腕のリーチが長く、指先までどの関節もとてもしなやかなので、早い動きもオーケストラの隅々まで届くような、柔らかい動きもオケ全体を包みこむような印象。終始楽しそうに生き生きとした表情を湛えながら、オーケストラから驚くほど豊かなサウンドを引き出し、ともすると難解なシベリウスの交響曲を飽きさせずに聴かせていく。タイミングと動きが非常に明確なアインザッツを大きな流れの中で与えて、ここぞという時には体幹がブレずに全身で音楽へ奉仕する姿勢。オスロ・フィルから絶大な信頼を得ているのが良く伝わった。
温暖化のシベリウスだなんて声もチラホラ聞こえてきたけれど、見ていて楽しかったし、是非他の曲を振るのも聴いてみたい。