【演奏会予定】2025年7月14日 はまぎんふれあいコンサート
2025年7月14日月曜日14時開演
はまぎん財団主催 ふれあいコンサート
チェロ ドミトリー・フェイギン
ピアノ 三宅 麻美
シューベルト アルペジオーネソナタ
シューマン 幻想小曲集
ラフマニノフ ヴォカリーズ
チャイコフスキー 感傷的なワルツ、奇想的小品
横浜・みなとみらい
はまぎんホール ヴィアマーレ


2025年7月14日月曜日14時開演
はまぎん財団主催 ふれあいコンサート
チェロ ドミトリー・フェイギン
ピアノ 三宅 麻美
シューベルト アルペジオーネソナタ
シューマン 幻想小曲集
ラフマニノフ ヴォカリーズ
チャイコフスキー 感傷的なワルツ、奇想的小品
横浜・みなとみらい
はまぎんホール ヴィアマーレ
2025年6月15日日曜日 19時開演 18:40開場
やまとで♪クラシック〜みんなで楽しむ名曲コンサート〜第9回
『ブラームスはお好き?』
大和市文化創造拠点シリウス やまと芸術文化ホールサブホール
ベートーヴェン ピアノソナタ「悲愴」より
ブラームス インテルメッツォ 作品117の1
バッハ=ブゾーニ シャコンヌ ニ短調
クライスラー 美しきロスマリン、愛の喜び
マスネ タイスの瞑想曲
ブラームス ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第3番 ニ短調
ゲスト 横山奈加子 ヴァイオリン
チケット予約・問い合わせ
クラシックネットワーク yamato@classicus.jp
ALEXEY LUBIMOV
Last Solo Recital @ Misono Church Kamata
Mozart Klaviersonate c-moll K457
Schubert Impromptu Op.142-1,4
Chopin Barcallore
Debussy 6 Préludes
Feuilles mortes
Les Fées sont d’exquises danseuses
Bruyères
Général Lavine – excentrique
La terrasse des audiences du clair de lune
Feux d’artifice
L’ Isle joyeuse
御歳80歳にしてなんとエネルギッシュな演奏!
緑内障が進んでいるとのことで、歩く時は以前のように颯爽とはしていないが、最後とは全く思えないほど強靭な打鍵、リズムの切れ、香り立つ和声、何層にも織り成す響き、想像を掻き立てる音描、100年前のベヒシュタインをハンマーフリューゲルのような音からアンコールで弾いたアルヴォ・ペルトの凍てつくような弱音まで自在に操る表現力に、衰えは感じさせない。それでももう弾かないと断言せざるを得ないということなのか… もう2度と聴けないなんて残念でならない。
千葉県佐倉市にあり、これまでに3回ほど訪れているお気に入りの川村美術館。立地は良くないけれど広々とした庭園が気持ちよく、建物も天井が高く開放感があって贅沢な造りになっている。
それがなんと経営難から今年で閉館するというショッキングなニュースが数ヶ月前に流れ(皮肉なことにその後来場者が急に増えて閉館は3月末に延長されたのだが)、もう一度じっくりと常設展示を観なければと先週再訪した。
入ってすぐのラトゥール『花瓶の花』は、
漆黒の背景に薔薇やカーネーションの花弁が立体的に浮かび上がる。影は影のまま描くことで、照らされた本体の臨場感がより伝わってくる。
シダネルの『薔薇と藤のある家』は、
よく見ると細かい筆遣いからなる点描画だが、絵から少し離れただけでそれらの色の混ざり合いが起きて、暖かみのある緑色とピンク色のグラデーションが目に優しく心和む。彼の作品は必ずどこかに明かりが灯っていて、団欒の温かさを感じる。
おなじみのモネ『睡蓮』。
先日倉敷・大原美術館で観た睡蓮は赤よりも黄色の花弁が印象的だったが、ここは右手に青い睡蓮、左手前に濃い紅の睡蓮が描かれており、水面に映る空の色が黄色味がかった水色。奥の方は薄ら赤く、夕暮れ時だというのがわかる。柳の紫色も柔らかく池に映り込んでいる。このモネのその場にいざなうような空気感は誰も真似できないものだと思う。
ルノワールの『水浴する女』では、肌の艶と透明感が際立っているが、近くに展示されているボナール『化粧室の裸婦』では、女性の肌や曲線よりも、壁面の柄模様や左下の大理石の色味に目がいく。
ブランクーシのブロンズ彫刻『眠れるミューズⅡ』は、金色に塗られた面長な女性の頭部が、絶妙な角度で木の台座に横たえてある。台座にも彫りが施されていて髪の毛の彫りとの関連性があり、全体としての調和がある。
ピカソの、同じ題材による、同じグレーを色調にした2作品が並べて展示されている。
1927年に描かれた左側の『肘掛け椅子に座る女』はいわゆるキュビズムの絵。1954年に描かれた右側の『シルヴェット』は手や腕こそ直線的だが、彫りの深い顔立ちと多量な髪をポニーテールで束ねている様子を野太い線で描き、まだあどけないが女性らしさのある上半身の膨らみを丁寧に表している。ピカソはこのモデルをたいそう可愛がっていたそう。
藤田嗣治の『アンナ・ド・ノアイユの肖像』は以前観た時もとても印象的な作品だった。
藤田らしい白色の背景に、金色で透け感のあるワンピースを着た細身の女性が繊細な筆遣いで描かれている。
比較的大きなサイズの絵なのでその背景の占める割合が多く、彼がこだわった白色がより一層この絵を際立たせている。
シャガールの『ダヴィデ王の夢』。
横幅は2メートル以上あるだろうか、赤青黄紫の色味が画面一杯に表され、作品にこちらが包み込まれるような温かみを感じる。右横に描かれたダヴィデ王の夢に加え、シャガールお馴染みのモチーフが勢揃い。太陽や魚、らば、抱き合う男女、ヴァイオリンやチェロなどの楽器、エッフェル塔、ピエロ、踊る人々、働く人々、語らう人々… シャガールは沢山観てきたけれど、彼の色彩や魅力をこれ一枚で存分に味わうことのできる作品だと思う。
ユトリロの『メクス村』。
村の工場や建物と人々が通りがかるさまが描かれたこの作品は、背景のどんよりとした冬の空とは裏腹に、何かユトリロらしからぬ活気が感じられる。クリスマス前の楽しげな様子なのかと思いきやマーケットは描かれてなく、雪化粧をした建物の様子を厚みを持たせた白で鮮やかに描いている。そしてよく見るとvive la france の文字が壁にあり、1914.12.24. の日付入りのポスターが貼ってある。なるほど第一次大戦が始まったばかりで、建物の上にフランス国旗が掲げられている。その国旗の赤色や人々の服装の赤い差し色、人々の赤ら顔が画面に活気を与え、街の人の士気の高まりのみならず、ユトリロ本人の興奮と狙いが感じられる。
マックス・エルンスト『石化せる森』は、
全体が暗い黒緑色で覆われている。上に浮かぶ赤い丸は太陽だろう。だけれど中心は穴が空いている。何かの警告なのか?環境汚染で息のできなくなった森の木々が、絵の具を固めた塊を用いて白骨化しているような、地球が終末を迎えたかのような、考えさせられる作品。
そして何といっても
『ロスコ・ルーム』。
この部屋だけでも残して欲しい。
この部屋が日本にあることが誇らしい。
初めてロスコに出会ったのもここ川村美術館。
企画展だったので、大きな空間全てにロスコの作品が掛けられていて、その圧倒的なエネルギーに衝撃を受けた。
この部屋には同系統の色味7枚の作品『シーグラム壁画』が展示してあり、作品保護のために明かりがとても暗く、しかも湿度がある。それが余計に厳かな雰囲気を作り上げている。
絵の中に大きな四角い枠があり、それが良く見えるものもあれば、背景と同化しているものもある。枠の大きさや太さもそれぞれ違っていて、それは自分の中の観念のような、周りとの境界線のような、自分の中の限界線のような。心を封じ込めようとする、社会で生きる上で必要な体裁のような。その時その瞬間の自分の心理状態を表しているのだろうか、ある時は枠の方が大きかったり、枠が歪んでいたり、またある時は枠の中の自分が前面に膨張してくるように見えたり、またある時は枠の向こうが透けて見えるような感覚になったり。
何しろこの枠の中を埋め尽くす塗りにパワーを感じ、それは人として生きていくための声・叫びであり、血であり肉であり、そこから溢れた情熱に思えてならない。だからこそ観るたびに毎回心打たれるのだと思う。
ほかフランク・ステラやジョゼフ・コーネル、サイ・トゥオンブリー、エルズワース・ケリーなど現代美術も多くある。
何とかこの場所を維持していただきたいと心から願っています🙏🙏🙏
Michel Plasson Japan Last Concert “Au Revoir!”
Tokyo Opera City Concert Hall Takemitsu memorial
Tokyo philharmonic orchestra / Nikikai Chorus Group
お盆真っ只中の昨日、ミシェル・プラッソンのラスト・コンサートを聴きにオペラシティへ。
ラヴェル/マ・メール・ロワ、ダフニスとクロエ第2組曲とフォーレ/レクイエムというフレンチプログラム。(オーケストラは東京フィルハーモニー交響楽団、合唱は二期会合唱団)
御歳90のプラッソンは歩くのにも時間をかけての登場だが、いざ指揮を始めると拍取りも潔く、ラヴェル独自の沸き立つようなパッションの表現や、響きの燻りから調和への見事な移行、場面転換のタイミングの妙など、これまで培われたものやご自身の情熱・拘りの全てが注ぎ込まれた演奏に思わず聴き入った。
かつて大学の授業で歌ったことのある懐かしいレクイエムは、ソリストの歌唱がオペラ的過ぎて少々気にはなったけれど、背面のパイプオルガンも含めハコ全体が鳴り響く様は圧巻。考えてみたらこのホールでオルガンを聴くのは初めてかもしれない。
アンコールのラシーヌ雅歌を振り終えた直後に、思わずプラッソンが祈るように手を組んだその姿は胸を打ち、今後忘れることは無いと思う。
昨年末の「ベートーヴェン生誕250年プレイヴェント 三宅麻美ベートーヴェン・リサイタル」のレビューが『音楽の友』3月号に掲載されました。
12月27日・ヤマハ銀座コンサートサロン●ベートーヴェン「ドレスラーの行進曲の主題による9つの変奏曲」「創作主題による6つの変奏曲」「ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲」
『音楽の友』2020年3月号より
東京藝大、ベルリン芸大、イモラ音楽院で研鑽を積みながら国内外で活躍の三宅が、拠点を日本に移してからも企画力に富んだ活躍を展開している。2010~17年にベートーヴェンのピアノ・ソナタ、室内楽(ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ、トリオ)の全曲演奏会。そして当夜、長年温めていたという「ディアベッリ変奏曲」をメインに、ベートーヴェン生誕250周年前年(2019年)にプレイヴェントを開催。
言うまでもなくベートーヴェンはソナタ形式に金字塔を建てたが、変奏形式においても然り。ベートーヴェン最初の変奏曲である「ドレスラー変奏曲」(1782年作)から開始の三宅。後の楽聖の幼少期の作品とはいえ、その後を啓示しているかのようなエネルギーで、それを三宅は優しい眼差しのように主題から紡いでいく。変奏を重ねながら、その先の「ディアベッリ変奏曲」の予告すら感じさせる表現に甚だ感心。「創作主題による変奏曲」(1802年作)ではベートーヴェンの筆致も濃く、ロマン派の曙の趣。そして後半の「ディアベッリ変奏曲」(1823年作)。明るい主題のあと、いきなり重厚に(Ⅰ)。かと思うと軽快になり(Ⅱ)、しばらく楽しいお喋り。シリアスな話題に変わり(Ⅳ)、以降めくるめく豊富な知識が愉しく語られる。1時間ほどの大曲なのだが、三宅がこれまで培ってきた“ベート—ヴェン”学が見事に咀嚼されているため、高く険しい山道も心地良く歩けた感覚。33の変奏の中にはベートーヴェンのすべてがあり、三宅という名道案内のお陰で素晴らしい風景の、また新しい魅力も味わえた。これは世界のどこに出しても誇れる「三宅のディアベッリ変奏曲」と言える。
●上田弘子
2020年 11月2日(月) 18時30分開場 19時開演 銀座・王子ホール
三宅麻美 ピアノ・リサイタル新シリーズ
《浪漫の花束》 〜色とりどりのキャラクターピースとドイツリートの世界〜
第1回 ベートーヴェン
プログラム
ベートーヴェン
ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調《月光》作品27ー2
幻想曲 作品77
6つのバガテル 作品126
歌曲集《遥かなる恋人に寄せて》作品98 ほか
新型コロナウイルス感染症の影響により「大和市文化創造拠点シリウス」が6月末日まで閉館予定のため、「やまとでクラシック2020」は、2021年4月18日(日)へ延期となりました。
一日も早い事態の収束を願うとともに、楽しみにしていただきましたお客様にはご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
◆ ◆ ◆
やまとdeクラシック 2020
6月20日(土)18時 開演
会場:大和市文化創造拠点シリウス やまと芸術文化ホールサブホール
ピアノ 三宅 麻美
ゲスト出演 NHK交響楽団オーボエ奏者 和久井 仁
プログラム
ベートーヴェン ピアノソナタ《熱情》より
チャイコフスキー《四季》より
ショパン 雨だれの前奏曲
ドニゼッティ オーボエソナタ
シューマン 三つのロマンス より
ドヴォルザーク 新世界より(家路)
サンサーンス 白鳥
バーンスタイン 《ウェストサイド物語》より マリア〜トゥナイト
ほか
5月16日に予定されておりました、亀田病院院内コンサート(クローズドコンサート)は、新型コロナウイルス感染症の影響によりキャンセルとなりました。
一日も早い事態の収束を願っております。
【お知らせ】
新型コロナウイルスの影響により、この演奏会は 残念ながら中止となりました。
2020年3月27日(金)19時30分 開演 ソウル・江南区 Café Cellista
ヴァイオリン:キム・ドヨン氏とデュオ・リサイタル
プログラム
ドヴォルザーク 4つのロマンティックな小品
チャイコフスキー 四季より
チャイコフスキー ワルツ ・スケルツォ ほか