『音楽の友』2月号「音楽評論家・記者が選ぶコンサート ベストテン2018」選出

お知らせが遅くなりましたが、大変名誉なことに 雑誌『音楽の友』2月号の音楽評論家・記者が選ぶコンサート ベストテン2018に、一昨年12月のベートーヴェンピアノソナタ全曲演奏会最終回を選んでいただきました!(音楽評論・上田弘子氏選出)

身の引き締まる思いです。これからも弛まず高みを目指して精進いたします。

『音楽の友』2018年3月号「ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ全曲演奏会」最終回

 

『音楽の友』2018年3月号153ページ「Concert Reviews」に「ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ全曲演奏会」最終回(2017年12月4日。ヤマハ銀座コンサートサロン)の批評が掲載されました。(筆者:音楽ジャーナリスト 上田弘子氏)

「弦作品も演ることで理解が深まる」と、三宅が2010年に開始した「ベートーヴェン/ソナタ全曲演奏会」(p、vn、vcソナタ、pトリオ)。弦の方は2013年に完奏し、このたびピアノ・ソナタの最終回(全9回)。毎回よくぞここまでと驚異の読譜と表現力で、〝楽聖〟最後の3つのソナタでも培ってきた事が示された。1ページ目から変化に富んだ「第30番」を、三宅は粛々と弾き進める。緩急も前後の脈絡が完全理解のため自然で、新たなソナタ形式を示した作曲家の代弁のよう。「第31番」は優しいピアノ・トリオのような第1楽章と決然とした第2楽章との差異が新鮮で、第3楽章への繋ぎがまた巧い。この第3楽章は当夜の白眉。静寂のアダージョは名歌手のように歌われ、底から静かに立ち上がってくるフーガの神々しさ。少しずつ重なり厚くなる主題は聴き手の五臓六腑にまで刺さる。それも感動の和声で。そして最後の「第32番」。冒頭の減七の跳躍を三宅は左手で取り、その良質の緊迫感で畳み込んで行く。確実に刻むリズムに独語の発音が在り、ゆえにすべての音符に説得力。終楽章の主題は、より厳格な拍感の方が以降の変奏が際立ったのではと、名手ゆえにこちらも欲が出る。いずれにしても祝・完奏。

(12月9日・ヤマハ銀座コンサートサロン)〈上田弘子〉

 

『音楽の友』2017年11月号「Scramble Shot」柴田欽章さんとの共演

『音楽の友』2017年11月号 巻末7~8ページ「Scramble Shot」に、8月6日 (日) 柴田欽章さんとの共演について「…この日も名パートナーを務めた。…(支えた三宅の構成力!)…」との批評が掲載されました。(筆者:音楽ジャーナリスト 上田弘子氏)

 

 

『音楽の友』2017年2月号《ハンマークラヴィーア》

『音楽の友』2017年2月号 167ページ「Concert Reviews」に、2016年12月3日の《ハンマークラヴィーア》について「…今年国内で演奏された同曲のトップのレヴェル」との批評が掲載されました。(筆者:音楽ジャーナリスト 上田弘子氏)

 

 束京藝大、ベルリン芸大、イモラ国際ピアノアカデミー等で研鑽を積んだ三宅が2010年から開始した「ベートーヴェンピアノソナタ全曲演奏会」の第8回。三宅の、いつ何を聴いても感心するのが読譜の深さ。徹底解析からの音価と打鍵は正確無比で、そこには作曲家への深い尊敬があるため、音楽の方から正解を指し示してくれているよう。その正解を三宅は敬愛の技術でキャッチし、最初の《3つの選帝侯ソナタ第3番》から高い精神性と成熟のウィットで奏す。べートーヴェン幼少期の作品だが随所に先見の明のある楽想を、三宅はセンスの良い緩急で創る(特にⅡ)。「ソナタ第27番」ではロマン派初期の趣が心地良い。奏法、ペダリングも熟考で、当時の楽器をも想起させる巧さ。そして《ハンマークラヴィーア》の「ソナタ第29番」。よくぞここまで! というほど楽譜は読み込まれ、そして咀嚼されているから恐れ入る。良く整理された和声と進行(Ⅰ)、知的なリズム感で聴き手を愉しませ(Ⅱ)、往年のリート歌手の如きドイツ語の音列(Ⅲ)、複雑な構成も死力で対峙(Ⅳ)。好きすぎて演りすぎの感も所々。しかし今年国内で演奏された同曲のトップのレヴェル。
(12月3日・ヤマハ銀座コンサートサロン)〈上田弘子〉

 

『音楽現代』2015年9月号 ヤマハ銀座での演奏

『音楽現代』2015年9月号(138ページ)「演奏会批評」に、2015年7月11日(土)のヤマハ銀座コンサートサロンでの演奏が「…三宅は臆するところなく、逆に樂しむかのように楽聖の深みに臨んでいる。見事な解析。頼もしきベートーヴェン弾きである」との批評が掲載されました(筆者:音楽ジャーナリスト 上田弘子氏)。