昨日、都内での仕事前に、緑に囲まれたお気に入りの美術館に立ち寄りました。
アール・デコ リヴァイヴァル!
旧朝香宮邸物語&フランス絵本の世界
ART DECO REVIVAL@東京都庭園美術館 Tokyo Metropolitan Teien Art Museum
旧朝香宮邸は、フランス遊学中の朝香宮が交通事故に遭い、療養のために長く滞在した間に訪れたアール・デコ博覧会に触発されて、ルネ・ラリックやアンリ・ラパンに内装、設計を依頼して昭和6年に建てられた邸宅。のちに首相公邸や迎賓館にも使用された歴史的な建物で、1年に一度の建物公開では、一階と二階、ウインターガーデンと呼ばれる三階の温室も訪れることができる。
照明や家具、ドアの取っ手や暖炉の囲いにいたるまでアール・デコ様式をふんだんに取り入れた作りになっており、あちらこちらで立ち止まりながら、贅沢な気持ちでのんびり歩くことができる。(撮影OKの展示だったので、写真をご覧ください)
そして奥にある新館では、鹿島コレクションによるフランス絵本の展示。モノクロから彩色の印刷に変化し、アール・デコやロシア・アヴァンギャルドに通じるデザイン性に溢れた絵本まで、眺めているだけで楽しい。お決まりのジャンヌダルク、ラ・フォンテーヌの寓話に、フランス民謡や子供の作法を示すもの、ドビュッシーが曲を付けたアンドレ・エレの『おもちゃ箱』もある。中でも、ウクライナで生まれモスクワでロトチェンコらに師事したナタリー・パランの芸術的な作品に惹かれ、思わずミュージアムショップで復刻版を買ってしまいました!
〔facebookパーソナルページより転載〕