春休み最後のおたのしみ☆
ジョルジョ・モランディ 〜終わりなき変奏〜展へ
Exhibition of Giorgio Morandi “INFINITE VARIATIONS”@Tokyo Station Gallery
東京駅丸の内北口改札を出てすぐの、重要文化財の赤レンガを背景に上手く利用したギャラリー。
2フロアに約100点の作品数は観るのにちょうどいい。
モランディの絵は初めて観たが、なんだろう、この満ち足りた感覚は。変化がないと言えなくもないこのスタイルに、大好きなマーク・ロスコの絵に抱くのと似た興味が沸々と湧いてくる。
絵の具の量感、たとえば筆の運びが見えるものとそうでないものだったり、その質感になんとも言えない重量のようなものを感じる。そしていろいろな角度、たとえば真横から、あるいは少し上からと見方を変え、光と影の関係や静物の大きさ、配置も色々と変えながら→横並びだったり奥行きを出したり、あるいはお気に入りのジョウロのような主役がいたりいなかったり。
色合いは極めて穏やかなグレー、ベージュ、クリーム色、薄い茶色で、黒や青、緑などの差し色がまた柔らかな風合いで使われている。
日常の、何気なくさりげないものを用いて、キャンバスの中に絶妙なバランス、調和、均整を取っている。
様々な角度から自身の奥の方を見つめながら、繰り返し繰り返し同じモチーフを描く。「重要なのは、ものの深奥に、本質に触れることです」という画家の言葉が響いてくる。
留学中何度も通ったボローニャに美術館があり、モランディの家も公開されたそうで、イタリアに行く楽しみが増えて嬉しい。
東京駅を通った際はぜひみなさん訪れてみて下さい!
〔facebookパーソナルページより転載〕