【アート覚書き】映画 エゴン・シーレ&バンジャマン・ミルピエ

アートな映画二本立て🎦
エゴン・シーレ&バンジャマン・ミルピエ
2 movies in a day at Bunkamura Shibuya

補講や試験審査やその伴奏などで毎日稼働の週を終え、息抜きに渋谷・東急文化村へ向かう。
見たかったミルピエの開始時間までかなりあったので、まずエゴン・シーレを観た。

28歳という若さで亡くなったオーストリアの画家が、駆け出しの頃から亡くなるまでの奔放な生き方を描いたもの。崇高な芸術のためには他人の人生まで犠牲にしゆく、その確信に満ちたエゴイズムに疑問を抱く…

1時間強の待ち時間に地下のミュージアムで開催されていたマリメッコ展を覗く。
鮮やかな色彩と配色に目を奪われ、自然や生活の中からデザインされた楽しいモチーフの数々に気持ちが上がる。

そして史上最年少で監督になり、パリオペラ座に挑んだ天才振付師 バンジャマン・ミルピエのドキュメンタリー。モダンバレエの創作から稽古、衣装や照明、技術などの舞台裏、ミルピエの秘書とのやりとりなど彼の日常やアイデア、思考そのものを写していて、非常に興味深い。何とかして伝統に縛られたバレエの世界を変革しようと、ダンサーの身になっての指導やトップとの交渉など、果敢に挑む姿は本当に頼もしい。それなのにこの公演の4ヶ月後に辞任してしまったという。やはり彼一人では変えられなかったのかと思うと残念だけれど、何かが残ったことには違いない。
最終日に間に合って良かったのだが、もっと延長で上映して良い作品だと思う。

そんなわけでとても濃い1日になりました…