一昨日なんとか時間を作り、岩波ホールへ。
巨匠アンジェイ・ワイダの遺作「残像」を観に行った。
Andrzej Wajda’s last movie “Powidoki (Afterimage)”
昨日までの公開なので滑り込みセーフ。
会場も珍しく7割方埋まっていた。
実在したポーランドの画家ストゥシェミンスキの受けた、社会主義体制からの抑圧を色濃く描き、決して迎合せず己の信ずる芸術を貫く姿勢を通して、一個人が成し得ることの尊さを教えてくれる。
画家の発する一言一言が端的でありながら非常に的を得ていて、色や動き、そして配置にこだわり抜いた映像が、重要なシーンとして印象を残す。
まさにワイダ監督の遺言のような、ゆっくりと噛み締めながら観るべき映画と感じた。
〔facebookパーソナルページより転載〕