【MOVIE】おうちでかなコン

残念ながら、審査員として参加予定だった「第36回かながわ音楽コンクール」は中止となってしまいました。

「かながわ音楽コンクール」の下記ページにて、期間限定で課題曲の解説・演奏動画が公開されています。

Screenshot of www.kanaloco.jp

曲目
バルトーク:《子供のために 第1巻》より 第5番「あそび」
ベートーヴェン:レントラー ト長調
シューマン:《子供のためのアルバム》より 第11曲「シチリアーナ」 Op. 68-11

『音楽の友』3月号に12月27日の演奏会レビュー

昨年末の「ベートーヴェン生誕250年プレイヴェント 三宅麻美ベートーヴェン・リサイタル」のレビューが『音楽の友』3月号に掲載されました。

12月27日・ヤマハ銀座コンサートサロン●ベートーヴェン「ドレスラーの行進曲の主題による9つの変奏曲」「創作主題による6つの変奏曲」「ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲」
 東京藝大、ベルリン芸大、イモラ音楽院で研鑽を積みながら国内外で活躍の三宅が、拠点を日本に移してからも企画力に富んだ活躍を展開している。2010~17年にベートーヴェンのピアノ・ソナタ、室内楽(ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ、トリオ)の全曲演奏会。そして当夜、長年温めていたという「ディアベッリ変奏曲」をメインに、ベートーヴェン生誕250周年前年(2019年)にプレイヴェントを開催。
 言うまでもなくベートーヴェンはソナタ形式に金字塔を建てたが、変奏形式においても然り。ベートーヴェン最初の変奏曲である「ドレスラー変奏曲」(1782年作)から開始の三宅。後の楽聖の幼少期の作品とはいえ、その後を啓示しているかのようなエネルギーで、それを三宅は優しい眼差しのように主題から紡いでいく。変奏を重ねながら、その先の「ディアベッリ変奏曲」の予告すら感じさせる表現に甚だ感心。「創作主題による変奏曲」(1802年作)ではベートーヴェンの筆致も濃く、ロマン派の曙の趣。そして後半の「ディアベッリ変奏曲」(1823年作)。明るい主題のあと、いきなり重厚に(Ⅰ)。かと思うと軽快になり(Ⅱ)、しばらく楽しいお喋り。シリアスな話題に変わり(Ⅳ)、以降めくるめく豊富な知識が愉しく語られる。1時間ほどの大曲なのだが、三宅がこれまで培ってきた“ベート—ヴェン”学が見事に咀嚼されているため、高く険しい山道も心地良く歩けた感覚。33の変奏の中にはベートーヴェンのすべてがあり、三宅という名道案内のお陰で素晴らしい風景の、また新しい魅力も味わえた。これは世界のどこに出しても誇れる「三宅のディアベッリ変奏曲」と言える。
●上田弘子

『音楽の友』2020年3月号より

【演奏会予定】2020年11月2日 三宅麻美 ピアノ・リサイタル新シリーズ


2020年 11月2日(月) 18時30分開場 19時開演 銀座・王子ホール

三宅麻美 ピアノ・リサイタル新シリーズ
《浪漫の花束》 〜色とりどりのキャラクターピースとドイツリートの世界〜

第1回 ベートーヴェン
プログラム
ベートーヴェン
ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調《月光》作品27ー2
幻想曲 作品77
6つのバガテル 作品126
歌曲集《遥かなる恋人に寄せて》作品98 ほか

【演奏会予定・延期】6月20日(土)やまとde♪クラシック 2020

新型コロナウイルス感染症の影響により「大和市文化創造拠点シリウス」が6月末日まで閉館予定のため、「やまとでクラシック2020」は、2021年4月18日(日)へ延期となりました。
一日も早い事態の収束を願うとともに、楽しみにしていただきましたお客様にはご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。

◆ ◆ ◆

やまとdeクラシック 2020
6月20日(土)18時 開演
会場:大和市文化創造拠点シリウス やまと芸術文化ホールサブホール

ピアノ 三宅 麻美
ゲスト出演 NHK交響楽団オーボエ奏者 和久井 仁

プログラム
ベートーヴェン ピアノソナタ《熱情》より
チャイコフスキー《四季》より
ショパン 雨だれの前奏曲
ドニゼッティ オーボエソナタ
シューマン 三つのロマンス より
ドヴォルザーク 新世界より(家路)
サンサーンス 白鳥
バーンスタイン 《ウェストサイド物語》より マリア〜トゥナイト
ほか

【演奏会予定】2020年3月27日 ソウル キム・ドヨン氏とデュオ・リサイタル

【お知らせ】
新型コロナウイルスの影響により、この演奏会は
残念ながら中止となりました。

2020年3月27日(金)19時30分 開演 ソウル・江南区 Café Cellista

ヴァイオリン:キム・ドヨン氏とデュオ・リサイタル
プログラム
ドヴォルザーク 4つのロマンティックな小品
チャイコフスキー 四季より
チャイコフスキー ワルツ ・スケルツォ ほか

音楽ジャーナリスト池田卓夫氏によるコンサート・レビュー

三宅麻美ベートーヴェン・リサイタル「生誕250年プレイベント」
(2019年12月27日、ヤマハ銀座コンサートサロン。使用ピアノ=ヤマハ)
本編=ベートーヴェン「ドレスラーの行進曲の主題による9つの変奏曲ハ短調WoO.63」
「創作主題による6つの変奏曲ヘ長調作品34」「ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲ハ長調作品120」
アンコール=シューベルト「ディアベッリのワルツによる変奏曲(第38変奏)ハ短調D.718」

三宅との初対面が実現したのは2006年。もう13年も前の出来事だ。当時のライヴ、「24の前奏曲とフーガ」のCDなどのショスタコーヴィチ演奏を通じ、三宅が高度の技術(メカニック)と魅力的な音色を備えながら、それを効果(エフェクト)に使う場面を戒め、作曲家の内面を探索するためのツールとして使い尽くす潔さに感銘を受けた。「ちゃらちゃらした人気には無縁だろうけど、一歩ずつ確実に内容を深め、支持者を増やしていくだろうな」と確信した。2010-2017年のベートーヴェン「ピアノ・ソナタ全曲(32曲)」演奏会には、いつもあれこれ重なってうかがえず、よい評判を聴くたびに残念で申し訳ない思いをしたが、今年も押し詰まり、2020年のベートーヴェン・イヤー目前のところで「ディアベッリ」が聴けるというので、早くから予定に入れていたリサイタルである。

三宅は「楽曲解説を載せない代わり」と前置きのうえ、それぞれの作品の背景や魅力を演奏の前に語る。「WoO」(作品番号なしの作品)表記を伴う初期作品の「ドレスラー…」についても、「ベートーヴェンにとって《運命の調性》となったハ短調で書かれた」の説明が伴えば、より興味深く聴ける。前半2曲はどちらかと言えばあっさり、啓蒙的視点からの作品紹介に徹していたが、「ディアベッリ」では勇猛果敢な演奏家魂が全開した。とりわけワルツ(4分の3)以外の拍子を採用した変奏の数々に目を向け、作曲家の反骨精神や挑発、実験志向を丁寧に解きほぐしつつ、着地まで飽きさせずに聴かせた。「ソナタ全曲を終えたら《ディアベッリ》と思っていました」という三宅の夢は、かなり高い次元でかなった。

iketaku honpoより一部転載させていただきました〕